2014年11月7日金曜日

吉ちゃんもおだてりゃ・・・

 断乳してもうすぐ一カ月。先日、八ちゃんが「ぱいぱい」と言ったのであげてみたら、吸い方を忘れていて、くわえるだけでにこにこしていた。赤ちゃんの時は誰に教わらなくても出来たことが、もう思い出せないんだなぁ。飲まなくなって何日で忘れたんだろう?
 夜中の授乳がなくなりゆっくり眠れるようになったので、長いこと患っていた眠いダルい病が治り、最近はほとんど毎日、八ちゃんと公園で遊ぶようになった。行きも帰りも歩くので、八ちゃんにはけっこうな運動量だ。おかげでたくさん食べるようになった。特に朝の食欲が旺盛。ミカン2個、バナナ、ヨーグルト、たまご焼、おにぎりやプチトマトをぺろりと平らげ、まだバナナを欲しがるけれど、それは我慢させる。
 吉ちゃんの宿題が早く終わったら、3人で公園へ行くことも多くなった。吉ちゃんは、鉄棒の前回りしか出来なかったので、先週、尻上りを教えてあげたら出来るようになった。出来ないことをがんばって出来るようになり、褒めてあげると子どもは本当に活き活きとした表情で喜ぶ。そして、「もっとがんばる!」と言いだす。こういう気持ちを育てることが教育である・・・と、幼稚園の副園長先生が言っていた。この気持ちさえ大切にしてあげれば、特別な事は何もしなくても自然と良い方向へ進んでくれるのだという。さまざまな教育メソッドがある中で私はこれだけを実践し、どんなことでも出来た時には大げさに褒めるようにしている。
 先日、家族で江の島へ遊びに行った帰りのロマンスカーの中で、吉ちゃんの耳がかすかに動いていることに気付いた。「今、耳が動いていた」と言うと、また、動かした。吉ちゃんは「頭に力を入れると気持ちがいいのでたまにやっていたんだけど、耳が動いているとは知らなかった」という。主人と一緒に「すごいすごい!」と感心していると、「見て!見て!」と、何度も耳を動かす。動かすたびに、前よりもたくさん動くようになっている。「初めは2ミリくらいだったのに、今は5ミリは動いているよ!すごい!」「昔だったらテレビに出て白いギターがもらえたよ」「吉ちゃんの年表を書くとしたら、『七歳にして耳が動くことに気づく』って記されるよ」などとおだてたら、「八歳の夢は、耳を1センチ動かせるようになること」だって。
 果たして良い方向に進んでいるのだろうか?