2014年9月13日土曜日

夏休み中さぼってた日記

 お盆、実家に子供と三人で帰省した。主人の仕事はお盆が掻き入れ時なので、吉ちゃんが学校から持ち帰ったプチトマトの水やりをしながら、一人東京で居残り。ちょうど弟家族も揃って、一週間ほど総勢九人で過ごした。プール、映画「ドラえもん」、海、公園、花火…。父は毎日、遊びの予定を組んでくれた。母いわく、若い頃に子育てしなかった分、孫育てに一生懸命とのこと。私は八ちゃんに付きっきりなので、主人の代わりに吉ちゃんの相手をしてもらい大助かり。
 海では、去年の八ちゃんはずっと海の家で過ごしていたけれど、今年は足だけ水に入り、波に追いかけられるのがとっても楽しそうだった。吉ちゃんは、浮き袋にお尻を入れてプカプカ浮いていた。スイカ割りもした。弟家族も男二人兄弟なので、男子四人でスイカ割りの光景は圧巻だった。
 お墓参りや、施設にいる九十二歳の祖母に会いに行ったりもした。祖母は耳が遠く目も見えずらいので、突然大勢で押しかけて、誰が誰やら理解に苦しんでいたようだったが、父に、「あんた四人も孫がいて、まごまごしちゃうね」と駄洒落を言っているのを聞けて、嬉しくなった。
 みんながプールに行っている間、母に八ちゃんを見てもらい、小学校からの友達、ねーりんと五年ぶりに会うことが出来た。ねーりんの息子君はもう大学生。男子の反抗期や受験期の過ごし方、高校男子のお弁当の作り方など、色んな話が聞けた。
 最後の夜は本物のフラミンゴを見ながら食事が出来るレストラン「メヒコ」でシーフードを食べた。八月が誕生月の八ちゃんのおかげで、記念写真やケーキをもらった。二歳から九歳までの男子四人だけれど、とうとう一度もケンカしなかった。吉ちゃんは一つ年上のそうちゃんにライバル心むき出しで偉そうな口のきき方をするのだけれど、そうちゃんはどこ吹く風。
 メヒコで二年ほど前、私と吉ちゃんはフラミンゴの鼻の穴から向こう側の景色が見えるのを発見した。どうなってるのか知りたくてフラミンゴの体の仕組みを検索しても見つからない。二人だけの幻覚なのか?それ以来、フラミンゴを見ると私と吉ちゃんはいつも、鼻の穴を凝視するようになった。






2014年9月8日月曜日

八ちゃん二歳

 八月二十四日に八ちゃんは二歳になった。相変わらずおチビで、体格は一歳過ぎの赤ちゃんぐらい。でも、いろんな事ができるようになった。鉛筆を生まれて初めて持った時から、正しい持ち方ができていた。一歳ちょっと過ぎの、まだスプーンも上手に持てなかった頃だった。近頃は小さな丸をたくさん描いて、「んぶ(ぶどう)」と言ってつまんで食べる真似をする。ぶどうはずっと皮ごと食べていたけれど、この頃は皮を口から出せるようになった。ハサミも使えるようになった。紙にちょっと切れ目を入れるだけなんだけど、それが楽しいみたいで、「ちょちちょちちょちあー(ちょっきんちょっきんちょっきんなー)」と言って、1日に何度もハサミで遊びたがる。乾杯するのも大好き。「ぱっぱーい(かんぱーい)」と言って、コップ、スプーン、ドーナッツ…いろんなもので乾杯したがる。「にゃーにゃー」「わんわん」「ブーブー」など言葉をたくさん言えるのに、パパのことも吉ちゃんのことも「ママ」と呼ぶ。ベビーカーを出すと自分で乗って安全ベルトまで締めるのに、まだおっぱいを欲しがる。だいぶ大きくなったけど、まだちょっと赤ちゃん。
 誕生日はちょうど日曜日だったので、水戸の両親も上京して、みんなで八ちゃんと同じ名前のレストランでお祝いをした。お誕生記念プレートの2本のろうそくは、八ちゃんには難しかったので吉ちゃんが代わりに消した。来年は自分で「ふ~っ」出来るかな?



2014年9月2日火曜日

夏休み

 今年の暑さで時計もダリの絵みたいに溶けて、時間ってなんだっけ?早寝早起きって故事成語?何それ?ってダラダラ~っと過ごしていたら、急に涼しくなって蝉の亡骸を数えながら歩くうちに終わってしまった夏休み。自分のじゃなく子供のなのに、寂しいのはなぜ?夏休みじゃなく夏が終わるのが寂しいのかな?
 吉ちゃんは夏休みに入ってからも、サマー教室とプールに登校して、早々と七月中に宿題のドリルを終わらせた。八月に入って、吉ちゃん一人で飛行機に乗って一週間ほど徳島の祖父母の家に行き、その二日後からは主人を除く三人で水戸に一週間帰省。東京に戻り、学校の友達とプラネタリウムを見たり、幼稚園の頃の友達と東京ドームシティで遊んだり、近所の子供達とビール工場を見学したり。夏休み後半は、予定のない日は自由課題の絵本作りと交通安全ポスター描きで、殆ど毎日絵を描いていた。家族では日帰りの遊びばかりだったけれど、上野の哺乳類展、横浜のトランスフォーマー展、幕張の宇宙博、八ちゃんの誕生祝いなどに出かけ、最後の8月31日は、過ぎ行く夏を惜しみつつ谷中へかき氷を食べに行った。ちゃんとお店でかき氷を食べたのは、今年最初、そして最後かも?整理券をもらって三時間後に食べられる大人気店で、客席20席に対して店員さんは10人もいるのにみんな忙しそう。お客さんもラーメンを食べるみたい必死でかき氷を食べている。「かき氷ライブハウス」みたいな不思議な高揚感だった。催眠術にかけられたように、みんなで「美味しいね」を連発しながら食べた。