2014年5月28日水曜日

運動会で大活躍

 自分が子供の頃は運動会や学芸会などはあまり緊張しなかったけれど、子供の運動会はドキドキする。からあげ、玉子焼き、タコさんウィンナー・・・お弁当は定番メニューと決まっているけど美味しく作れるかという以前に、出発に間に合うように完成するかドキドキする。主人が玉子焼きを作りたいというので、狭い台所はてんやわんや。お弁当はどうにかヘマしないで出来たけど、朝から吉ちゃんに赤っ恥をかかせてしまった。運動会当日の服装のは、体育着・紅白帽(登下校は普段着)の、格好内を読み落として伝えてしまったのだ。友達に会って紅白帽で登校するのは自分だけと気がつき、急いで家に戻ってきた。吉ちゃんには責められなかったが、自己嫌悪に陥った。
 旗を振りながらダンスする演目では立ち位置を間違えてひとり慌てて駆けずり回る吉ちゃんの姿を、面白いのが撮れるとばかりにビデオ撮影に没頭していた私の傍らには、感涙にむせび泣きしていた大男がいたという。誰あろう主人である。こっちの方が面白映像だったのに、気づかず残念。
 大玉転がしでは玉にほとんどさわらず、50m走は四人中三位。でも今年の吉ちゃんはめっぽう輝いていた。全校生徒に配られたプログラムの表紙に吉ちゃんが描いた絵が選ばれ、知人に会う度に褒めてもらえた。なんとも吉ちゃんらしい活躍の仕方だった。


運動会プログラム表紙絵


2014年5月23日金曜日

初めての散髪

 あと三ヶ月で二歳になる八ちゃんを、初めて散髪に連れて行った。吉ちゃんは生後八ヶ月目に、徳島で床屋さんの親戚に胎毛筆を作っていただいたので、八ちゃんにも作ってあげることにした。近所では胎毛筆を作ってくれるお店が見つからなかったので、電車で二つ隣の駅まで行った。
 駅から地図を見つつも迷ってしまった。炎天下、疲れたと言う吉ちゃんを、主人は肩車して歩いた。徒歩15分程のはずが、小一時間かけてようやく住宅地にある小さなヘアサロンにたどり着いた。鋏でちょきちょきされてもバリカンでガーガーされても、八ちゃんは借りてきた猫、というか猫の剥製みたいに、泣くどころか微動だにしない。その様子は吉ちゃんの時とそっくりだった。怖いのか、不思議に思っているのか、何も考えていないのか、全く読み取れない謎の表情。
 昨夜は「髪の長い八ちゃんを見る最後の夜」、今朝は「髪の長い八ちゃんを見る最後の朝」と、女の子みたいな八ちゃんを名残惜しく見ていたけど、坊主がとっても似合っている。お地蔵さんみたいな頭、牛皮みたいに透き通ってプニプニした耳、人さし指で撫でたくなるぼんのくぼ、、この愛くるしさを今まで髪の毛で隠していたとはたいそう勿体無かったと、幸福な後悔を味わった。
 「思い切って坊主にして本当に良かった!中途半端な髪型じゃつまんないもんね。」と私が言うと、「そうだね。でも坊主にしてなかったら、『坊主なんかにしないで本当に良かった』って言ったんだろうね。」と、幸福なたられば論を主人が言った。


2014年5月21日水曜日

ゴールデン風ウィークエンド

 10日の土曜日「ゴールデンウィークが終わってやっとゆっくり休める」と、主人は世間に逆行することをつぶやきつつ、ゴールデン風に楽しんだ。第二土曜日は月に一度の授業参観だったので、主人は朝から、吉ちゃんの友達と一緒に登校。自由な時間帯で参観できるが、朝から行く親は殆どいない。おかげで校長先生に話しかけてもらえて喜んでいた。主人は参観に行くといつも、周りの友達に「吉ちゃんをよろしくね。何かあったら吉ちゃんを助けてね。」と声をかけているらしく、私が釘を刺しておかなければ粗品を配ったり、吉ちゃんと気が合わない子には文句を言ったりしそうな勢いで“吉ちゃんよろしく運動”にいそしむ。主人の様子も気になるので、私も八ちゃんと途中から見に行ってみた。吉ちゃんも主人も、問題なく穏やかに過ごしていた。
 主人は、学校が終わって午後から遊園地や動物園やスカイツリーに行きたいと言ったが、そういうところは朝から行かないと勿体無いとことごとく反対すると、「釣りに行きたい。」と言い出したので、「八ちゃんも危なくない、家族皆で楽しめるようなところじゃないと嫌だ。」と注文をつけたら、釣船茶屋ざうおへ行くことになった。吉ちゃんは釣りは初めてだったが、10分くらいで鯛を二匹釣り、活き造りと塩焼きにしてもらった。八ちゃんは、店内に大きな船があったり魚が泳いでいたり、いつもと違った雰囲気に大興奮。両腕を前に伸ばしたり曲げたり、船を漕ぐような手振りで歩き回っていた。これは嬉しい時の歩き方なのでハッスル歩きと命名。
前から欲しかったブルートゥーススピーカーやiPadカバーなど買い物して、サーティワンでトリプルを2カップ買って帰った。お風呂から上がったら八ちゃんは寝てしまい、三人でゆっくりUNOをして遊んだ。
 日曜日は、午前中に主人と吉ちゃんで近所のプールへ行った。お昼はのど自慢を見ながら、歌い始める前に「この人合格」「この人は鐘ひとつ!」と予想するゲームをしながらシーフード焼きそばを食べた。
 午後から主人はまた仕事に出かけた。


2014年5月12日月曜日

ゴールデンウィーク

 主人はゴールデンウィークに休みが取れないので、水戸の両親が遊びに連れて行ってくれた。4日は芦花公園へピクニック。皆で柏餅を食べた。吉ちゃんは桜餅と間違って葉っぱごと食べていた。八ちゃんは花畑から徳富蘆花が住んでいた家まで歩いた。靴を履いてこんなにたくさん歩いたのは生まれて初めて。今まで自転車しか乗ったことのない人が初めて飛行機で旅をしたぐらい、飛躍的な距離だった。吉ちゃんと私に両手を繋がれて捕らわれた宇宙人みたいだったけど、ニコニコ嬉しそうに歩いていた。帰り道、世田谷文学館に寄った。両親と八ちゃんにはロビーで遊んでいてもらい、私と吉ちゃんで茨木のり子展を見た。昔、金八先生から教わって以来、ずっと気になっていた。詩人として大成して五十歳を過ぎてから韓国語の勉強を始めて翻訳もするようになったなんて素晴らしい。夜は芦花公園駅近くのイタリア料理店で夕飯を食べた。春菊のサラダがたいへん美味しかった。
 5日は高尾山。父と吉ちゃんは歩いて標高500mまで登ることに。母と八ちゃんと私はケーブルカーに乗って、キッチンむささびで天狗焼きを食べながら二人を待った。別れてから小一時間後に二人到着。吉ちゃんはなぜか父の荷物まで持って登って来た。そして30センチのソーセージが乗った天狗ドッグ をぺろりと平らげた。雲行きが怪しくなったので頂上までは行かず、下山してお蕎麦を食べて帰った。
 八ちゃんは、高尾山は三回目。初めはテラスのテーブルの上に仰向けになって、寝返りも打たずに寝ていたのが、今回はちょこまか歩いて追いかけるのが大変だった。