2014年10月14日火曜日

断乳~本当の地獄篇~

 断乳二日目は都庁に用事があり、外出中は八ちゃんの気を紛らわせることができた。帰宅後、生理もあってどっと疲れて横になったら、「ぱいぱい」と言って泣きながら頭突きしてきた。「がまんだよねー。虫歯がイタい、イタいになったら、いやだもんねー。」と言い聞かせていたら、しばらくして吉ちゃんが帰ってきて一緒に遊んでくれたので昼寝できた。だんだん胸が張ってきた…と思いつつ過ごしていたら、その日の深夜、今までにないほど胸がパンパンのカチカチになって、火傷みたいにビリビリして眠れなくなった。ネット検索してみたら、断乳って、一大イベントだったということが判明。「思い立ったが吉日」と突然始めてしまったが、一か月前から通院の計画を立てて、体調不良になる前に買い物など出来ることはは済ませておくとか、断乳初日はおかゆを食べて、しばらく湯船に浸からないとか、おっぱいにへのへのもへじを描くとか…。全くやってなかったことだらけ!ただ、八ちゃんにおっぱいを我慢させればいいとしか考えてなかった。乳腺炎になったらどうしよう…とか、急に不安になったが、まずは少しだけ自分で絞ってその夜は寝た。私の辛さとは対照的に、八ちゃんは寝る前に泣いたのは10分だけ、夜中も二回、少し泣いただけで、前のように激しくおっぱいを欲しがらなくなった。
 三日目は、吉ちゃんの学校の、学園祭のようなものを見に行った。主人も八ちゃんも楽しそうにしていたけれど、私は胸がヒリヒリして腕を動かすだけでも痛かったので、参加できただけで自分を褒めてあげたい気分だった。
 帰宅後、いつもなら授乳のタイミング。八ちゃんがそばに来て、「ぱいぱい?」と聞いてきた。今までは、「ぱいぱいくれ!」という乱暴な命令口調だったのが、「ぱいぱいは飲んでいい?がまんだっけ?」という謙虚なニュアンスに変わってきた。私が、「えらいねー。我慢してるんだもんねー。虫歯にならないですむねー。」と言うと、泣きもしないでそそくさと去っていった。
 一方、私の胸の痛みはピークを迎え、「やっぱり断乳は辞めようかな」とさえ思うようになった。吉ちゃんの時は、まずは昼間、我慢できる時だけ、夜中は徐々に、疲れて起きない日が多くなってきて…と、自然にフェイドアウトしたので、何もしなくても胸の痛みは全くなかった。八ちゃんだって、そんなに急に辞めなくても…。もう一度、計画を立て直そうかな。今、八ちゃんにおっぱい飲んでもらったら、めちゃくちゃ楽になる…なんて、断末魔のお叫びを聞いても全く揺らがなかったのに、自分の事情で気が変わりそうになる、ダメ母ちゃん…。ひとまず、ちょっと自分で絞って痛みを和らげた。
 夕方、頭痛がして、「そうだ!もう授乳しないなら鎮痛剤が飲める!」と気づき、主人に買ってきてもらった。約、三年ぶりの頭痛薬。今まで何度も我慢してきた鎮痛剤が、もう心置きなく飲める!解放感と薬の効果と、胸が痛むピーク時が過ぎたので、夜は元気が出てきた。八ちゃんは、私がシャワーを浴びている間に、主人の隣でいつの間にか寝ていた。いつもなら寝つく前に必ず、大泣きしておっぱいをほしがるのに・・・。


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