三日目は、吉ちゃんの学校の、学園祭のようなものを見に行った。 主人も八ちゃんも楽しそうにしていたけれど、 私は胸がヒリヒリして腕を動かすだけでも痛かったので、 参加できただけで自分を褒めてあげたい気分だった。
帰宅後、いつもなら授乳のタイミング。八ちゃんがそばに来て、「 ぱいぱい?」と聞いてきた。今までは、「ぱいぱいくれ!」 という乱暴な命令口調だったのが、「ぱいぱいは飲んでいい? がまんだっけ?」という謙虚なニュアンスに変わってきた。私が、「 えらいねー。我慢してるんだもんねー。 虫歯にならないですむねー。」と言うと、 泣きもしないでそそくさと去っていった。
一方、私の胸の痛みはピークを迎え、「 やっぱり断乳は辞めようかな」とさえ思うようになった。 吉ちゃんの時は、まずは昼間、我慢できる時だけ、夜中は徐々に、 疲れて起きない日が多くなってきて…と、 自然にフェイドアウトしたので、何もしなくても胸の痛みは全くなかった。八ちゃんだって、 そんなに急に辞めなくても…。もう一度、計画を立て直そうかな。 今、八ちゃんにおっぱい飲んでもらったら、 めちゃくちゃ楽になる…なんて、 断末魔のお叫びを聞いても全く揺らがなかったのに、 自分の事情で気が変わりそうになる、ダメ母ちゃん…。ひとまず、 ちょっと自分で絞って痛みを和らげた。
夕方、頭痛がして、「そうだ! もう授乳しないなら鎮痛剤が飲める!」と気づき、 主人に買ってきてもらった。約、三年ぶりの頭痛薬。 今まで何度も我慢してきた鎮痛剤が、もう心置きなく飲める! 解放感と薬の効果と、胸が痛むピーク時が過ぎたので、 夜は元気が出てきた。八ちゃんは、 私がシャワーを浴びている間に、 主人の隣でいつの間にか寝ていた。いつもなら寝つく前に必ず、大泣きしておっぱいをほしがるのに・・・。
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