2014年4月25日金曜日

本の家

 児童文学作家の岩崎京子先生のご自宅「本の家」へ、先月お借りした本を返しに行った。一度目は友達に連れて行ってもらったおかげで、二度目の今回、方向音痴の私は10分で着くところを30分歩いてもたどり着かない。それでも、うららかな日差しの中、迷子気分を心地良く味わっていたのだが、吉ちゃんが6冊も本を抱えてヒイヒイ言っているので、親切そうなご婦人に道を聞いた。あともうちょっとのところだった。惜しい。
 本の家では、私の母よりちょっぴり先輩かとおぼしき年代の女性スタッフが数人いて、「どこから来たの?」「赤ちゃん抱っこして歩いて来たの?よく来てくれたねえ」などと気さくに話しかけてくれた。「自力で来たのは初めて」と言うと、「ジリキ!わはははー」とウケてくれて、学校の本を一冊持って来たことに気づき思わず小声で「やっちまったな!」と言ったら、「あ!それどっかで聞いたことある!なんだっけ~?テレビで聞いたなぁ~」と盛り上げてくれ、それがとっても温かくて懐かしい感じ。子供の頃、ばあちゃんちに遊びに行ったら、親戚のおばちゃん達が集まっていて、私がどんなにぶっきらぼうにつまらないことを話しても、満面の笑みで相槌を打ってくれる、あの感じに似ていた。
 この間は岩崎先生ご本人もいらして、一緒に折り紙をして遊んでくださった。開館は毎週水曜日に二時間だけ、本はいつ返してもいい。もう四十年以上もご自宅でこんな活動をされている岩崎先生、憧れちゃうなぁ~・・・




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